2014年8月14日15日
子どもたちも大きくなり、なかなか家族全体のスケジュールが合わなくなってきました。
今年もボクだけが予定も無かったので、一人でキャンプに行くことにしました。
数年前は毎年必ず2回は、長男といっしょにキャンプに行っていました。
折畳み自転車を持って、電車に乗って行くのでだいたい場所は決まってきます。今回も数年ぶりで自転車を持って琵琶湖に行くことにしました。
湖西線の近江今津で下ります。
荷物を後ろの荷台に縛り付け、ザックをハンドルに引っ掛けて用意は終了です。自転車はかれこれ8年以上は使っています。
あちらこちらにガタが来てますがまだまだ使えます。
折畳み自転車はキャシャに出来てますが工夫次第で多くの荷物が積めます。
今回は琵琶湖三分の一周、のんびりサイクリングです。
一泊してキャンプと水泳を楽しんで、今津から南下して大津まで行く予定です。
今日は途中の北小松のキャンプ場に泊まるつもりです。
初めて通る道を行こうと思い湖畔の道を走ります。
琵琶湖はサイクル道が完備してるようです。
名前の違うサイクリング道があまり途切れず続きます。
水鳥の観察センターがあります。
観察小屋があります。
この道はトイレもいたるところにあります。
キャンプ場も2〜3あり、天気が悪かったけど、どこも車でいっぱいでした。
初めは小降りだった雨も、いつのまにか大粒の雨になって来ました。
走るのはつらいですが、雨だけで風がないのでへっちゃらです。
キャンプ場についてテントを張るまでのガマンです。
雨の中、2時間くらい自転車をこいでようやく北小松キャンプ場に着きました。雨もいつの間にか止んでいます。
北小松キャンプ場は町営で運営されている、けっこう穴場的なちいさなキャンプ場ですが、ここもけっこういっぱいです。ボーイスカウトのグループもいます。(あとで聞くと大阪豊中の団で、ベンチャー隊の3泊の移動キャンプだそうです。高校2年の男子がリーダーのようで、好感の持てるとてもしっかりした人でした。)
受付を済ませ、さっそくテントとタープを張ってイスに座って休みます。
近くにセブンイレブンがあるので夜のビールと氷と昼ごはんのサンドイッチを買いました。
濡れものを干して湖の中へじゃぶんと入ります。
台風の所為かいつもよりゴミが多く浮いてますが、水の中は気にならないぐらい気持ちいいです。
浅瀬の石の下にはハゼのような魚がいるのですが、今日は一匹もいません。やはり台風のせいでしょうか?
岸辺に石で囲いを作ってその中にいっぱい魚を泳がせてる人がいます。
ほとんどが鮎で中にはハスもいました。
いつもは地べたにすわってごはんなど食べますが、今回、荷物は増えますがイスを持って行くことにしました。
これがとても重宝し、とても寛いだ気分になりました。
キャンプ場では時々泳ぎ、その他の多くの時間をイスに座りボッとしていました。
夕方に近づくと、景色はとても美しくなります。
日帰りでは見れない、一日のうちの一番きれいな時間を過ごせるのは泊まりのキャンプならではです。
夜ご飯は、この前のベンチャー隊遠征の時に隊長に教えていただいたトルティーヤ(今回はカレーソース)とソーセージなどです。
家族と行くとバーベキューなど何のかんので準備がたいへんですが、ひとりだととても荷物も気も軽く楽しいです。
炭を持って来たのですが、現地に落ちている枝や松ぼっくりが湿っていて火がつきません。ソーセージはしかたなくガスコンロで焼きました。
お腹がふくれ、落ち着いたのでもう一度焚き火に挑戦です。
ネイチャーストーブという本当にちいさな焚き火台(?)を持って来ています。
少しましな枯れた草の根をいっぱい集め、初めは新聞紙をちぎり少しづつ丁寧にいっしょに燃やします。松ぼっくりと枯れ枝を少し入れ火を大きくします。
炭は備長炭の小さな炭で火はつきにくいですが火力は強いです。
ネイチャーストーブは持ち手がついてるので手にもって下から息を吹き込みます。(この時に火の粉が目に入らないよう気をつけて・・・)
火が勢いよく上がります。
炭に火がつき落ち着いてきたので上に網を乗せ、オイルサーデンの缶の蓋をあけ上に乗せます。
熱々のオイルサーデンでウイスキーを飲みイスに座りボッとします。
気がつくと夜の空はまた雲でいっぱいになっていました。
夜には雨も降りました。
翌朝起きると曇っていました。
今日の向う先には黒い雲が溜っています。
ここも雨が少し降っています。
朝ご飯用の食材も持って来てましたがめんどくさいのでセブンに買いに行きました。(だんだん堕落して行く自分が見えます・・・)
コンビニが近くにあるキャンプ場ってほんとに楽ですが緊張感がありません。
マァ、ボケッとしに来てるのでいいのですが・・・
50過ぎのおっさんのソロキャンプやからマァいいかっと思いつつ、ボッと時間を過ごします。
ふと、このままここで遊んで、ここから電車のって帰ったろか・・・(電車の駅からも近いのです。しかも新快速止まるので家近くの駅まで1時間30分ぐらいというアクセスの良さ・・・)
近くに比良とぴあって温泉施設あったな・・・とか思い出すのです。
雨の様子を見ながら、出来るだけテントを乾かし撤収です。
年取って、しんどい方と楽な方があれば、常に楽な方を選ぶようになった自分ですが、ここで計画を挫折させたらもったいないなっと思いました。
ゆっくりでもいいから自転車のって目的地に向うことにしました。
しんどなったら途中の駅で電車乗ろうと思えるのもこの琵琶湖ルートのいいところです。
赤いレンガ色のサイクリングルートが続きます。
ときどきその上をカタツムリがゆっくり横切ります。
よし俺もカタツムリのように無理せんとゆっくり走ろっと思いました。
でも考えたらカタツムリ、自転車に踏まれんように必死で動いとるんやろな・・・
走ってるとだんだん天気がよくなって来ました。
よくなりすぎて暑いです。熱中症に気をつけながらも心は涼しく軽やかです。
やっぱ走るを選んでよかった!!
琵琶湖の南の方は北の方となんとなく景色が違います。なんとなく明るく南の感じがします。でもボクは静かで落ち着いている北の方が好きですが・・・
バス釣りの人がいっぱいいるのも南の方かな。
町に近づき風景もそんなによく無くなって来て、だんだん疲れて来ました。
お腹もすいてお尻もいたくなってペダルこぐのめんどくさなって来ました。
堅田の手前で「すき家」があったので取りあえず燃料補給です。
琵琶湖来たらうな丼喰わなあかん思たんでうな丼食べました。(たぶん琵琶湖産違うやろうけど・・・)
すき家のおばちゃんに「大津まで10キロぐらい?」と聞くとイャァ〜甘いなっという顔をされました。「うな丼食べたんやから元気出して行っといで!」とおばちゃんに言われたので元気出してペダルこぐことにしました。
今回走ったルートは一部車に気を使うところもありましたが、自転車道が整備されていてとても走りやすいです。ロードに乗ったサイクラーがバンバンボクを抜かします。
昨日も琵琶湖一周しているという二人組の方と話をしました。
雄琴温泉に一泊されたということで、だいたい軽装で来て宿に泊まるパターンのようで、ボクみたいにテント持って折畳み自転車で来る人間は少ないなっと思ってた矢先、雄琴の先の橋の上で地図を持ってたたずむ折畳み自転車のって背中にビニール袋被せたザック(上にアルミロールマットも見えるぞ!)を背負ってるサイクラーがいました。
メッチャうれしくなって声をかけると少年といえる年の男子でした。
聞くと大学一回生で、今回は一番南の瀬田から昨日走り出して琵琶湖一周もう間近というところ。昨日は駅で一泊したそうです。
オオっすげぇぜ!がんばれ!!なんかオッチャンもメチャメチャ元気でたわ!!!
オッチャンは一周なんて考えもせんかったけどふと京都まで行ったろかなっと思いました・・・
京都まで行ったろっと思ったのは一瞬で、その後も早よ大津着かへんかと思いながらペダルをこぎました。
もうかなり大津の中心街に入ってるのに駅が分かりません。すぐに分かるやろと思っていたので大津市街地の地図は持ってきませんでした。(初歩的なミスです。)
何人かの人に聞いてやっと駅にたどり着きました。最後の坂のどれほどしんどかったけど楽しかったことか!
大津駅に着いてどれほど自転車に感謝したことか!
重い荷物をハンドルに引っ掛けて、キィキィいいながら壊れもせずにつき合ってくれました。ありがとう自転車!!!
もうあっちこっちガタガタやけどこの自転車メッチャかっこいい!!
今回は10年前に買って、よく使っているタープの止水テープがボロボロになって剥がれたとか、久しぶりに使った装備の経年劣化がいろいろ分かった旅でもありました。
でも総じてアウトドアの道具はよく出来てるなと再認識した旅でもありました。
オッチャンもかなり経年劣化が進んでいますが頑張って行こうと思った旅でした。
でも無理せずのんびりが一番やね!