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用事を終わらせ、ハイキングの用意が出来たのは10時を過ぎていた。
夕方も早く帰らなければならないので、帰りは山頂からまっすぐ八幡谷に下りることにした。
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先日の雨で地獄谷は水が多い。枯れ葉も多かったけど先日歩いた時にあった枝は誰かが片づけてくれたようだ。ありがたい。
中ごろの大きな滝の前で大渋滞。
アイゼントレーニングのグループ。
先に行かせてもらうとその次もアイゼンのグループ。
先が思いやられる。
停滞の順番待ちより、今日も岩がアイゼンで削られることを思うと気がめいる。
この季節、初心者で冬山に行こうと思う人たちが、アイゼントレーニングをしたいと思う気持ちは分かるけど、本当に気休めではないのかなっと、雪山に行かない僕だが思ってしまう。
冬は万物相の劣化が激しく、岩が可愛そうになる。
地獄谷を抜けた後もアイゼントレーニングのグループが何組か・・・
時間帯をずらしたせいかよく出会うのかもしれない。
この季節。ロックガーデンは受難の季節だ。
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キャッスル、荒地山を抜け、今日は七曲りから山頂へ。
一軒茶屋で若い男の子から声をかけられる。
立派な青年になっていたのですぐには分からなかったが小学生だった時の面影が残っている。カブ隊で活動を共にしていた子どもである。
今は休隊しているので会うのは久しぶりだ。
こちらは年を取っても白髪が増えただけでそんなに変わらないが、子どもから大人に成長した彼は本当に大きくたくましくなり目を疑った。
子どもにかかわる活動をしていて、時々本当にうれしい驚きに出会うときがある。
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